史上最速投手は誰なのか?


史上最速の投手は誰なのか?
公式記録ではもちろんアロルディス・チャプマンなのだが、現在のような計測方法が無かった時代の選手の名前も議論の中で多くあがる。ウォルター・ジョンソン、ボブ・フェラー、ノーラン・ライアンといった豪速球投手たちだ。もはや同じ環境で比較することができない以上、これは永遠の議題となることだろう。

ところがこの議論に関してのドキュメンタリーを先日見つけ、視聴してみたので今回はその内容について少し紹介したいと思う。Netfilxで視聴可能な「ファーストボール – 史上最速の球 – 」というドキュメンタリー映画で、過去の名選手たちが速球議論に興じ、なおかつ科学的な検証も行って速球の魅力に迫るという内容だ。

この映画では様々な選手たちにインタビュー形式で速球について尋ねていき、合間で科学者たちも分析した内容を述べる。チャプマンなどの現代の速球投手はもちろんフェラーやライアンのような過去の名投手なども登場する。様々な投手の名前が挙がり、彼らのヒストリーを紐解いていくのだが、最後にはある3投手の速球を科学的に検証する。アロルディス・チャプマンノーラン・ライアンウォルター・ジョンソンボブ・フェラーの4人だ。

彼らの速球を現代の基準に則って比較するためには計測方法を考える必要がある。最速の投手チャプマンの最速は105.1mph(169km)であり、これはそのまま考えて他の3投手の球速を合わせていく。

ジョンソンは史上初めて本格的な球速計測をした投手であり、その際の記録は83.2mph(134km)だった。これは特別に計測したものではなかったため厳密には最速ではなかったのだが、現在の球速が初速を計測しているのに対してジョンソンの計測の際には一定間隔の平均球速を計算したものが球速とされていた。これを現代の初速計測の基準に調整すると93.8mph(151km)となるそうだ。

続いてフェラーの場合は、これまたマウンドから本塁までの平均球速を計測しており、その際の球速は98.6mph(159km)だった。これを調整すると107.6mph(173km)となる。この時点ですでにチャプマンの最速より速い。

最後にライアンだが、この時代はスピードガンで打者から3メートルの地点で計測していたため同様の調整が必要だ。そのライアンの最速は100.9mph(162km)だったため、これを現代の基準に照らし合わせると108.5mph(175km)となるということだ。つまり、この検証によると史上最速の投手はノーラン・ライアンだったということになる。

以上がこの作品の内容だったのだが、いかがだろうか?史上最速の投手が現代のチャプマンではなく数十年前のライアンというのは驚くべき内容のはずだ。陸上競技では次々と人類最速が塗り替えられてきたのに、野球の投球では球速に関してはあまり進歩していないというのは中々受け入れがたい。これはあくまで計算上のものであるため、実際どうだったかは確かではない。ただ一説として非常に興味深いのは確かだ。興味をお持ちの方は是非視聴してみてはいかがだろうか。


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