セイバーメトリクスって何?


MLBだけではなく日本のプロ野球でも近年取り入れられつつあるセイバーメトリクス。
日本のファンの間でも徐々に浸透しつつはあるが、「なんだかうさんくさいから手を出したくない」という方も少なくはないはず。

そもそもセイバーメトリクスとは何なのか?まずはそこから解説しなければ話が始まらないだろう。
セイバーメトリクス、ここからは略してセイバーと呼ぶが、これは一言で表すならば”野球の統計学”だ。野球というものはそもそも数値のスポーツで、あらゆる場面で選手やチームを評価する際に
数字が顔を出す。誰もが知る打率や防御率などがその最たるものだ。選手たちは何度も何度も打席、あるいはマウンドに立つことで試行を繰り返し、統計サンプルを積み重ねていっているわけだ。そこに注目したセイバーの祖、ビル・ジェームズは、常に打率のような従来の指標のみで選手が評価されていることに疑問を持った。そこで彼はセイバーを提唱した。従来の評価方法だけではなく、新たな価値基準を設けていこうということだ。当初は受け入れられなかったこの考え方は、映画”マネーボール”でおなじみのアスレチックスGMビリー・ビーンらの活躍もあって最近ようやく世に広まっていった。

野球は統計的要素から成り立っている。もちろんプレーするのが人間である以上全てが数字通りとはいかないが、実際セイバーでは高い確率で統計的に分析することが可能なのだ。

ではセイバーを利用することで、具体的にどういったことがわかるのだろうか?
まず非常に斬新な考え方としてBABIPやFIPといった指標がある。これは初めて聞いた時には到底受け入れがたい考え方ではあるが、実際結果をだしているものなので私にとっては受け入れるしかなかった。これは運がその選手の成績にどれほど影響しているかを測るもので、詳しい内容は各解説を読んでもらいたいのだが、これらの指標によって今季好成績だったA選手は、非常に運に恵まれていたので、来季以降その振り戻しが来て本来の実力以下の成績に収まる可能性が高い、という風に予想ができるのだ。

日本人選手を例にすると、2008年に18勝3敗 防御率2.90という好成績を残した松坂大輔は、エースとして持ち上げる声があった一方で、セイバーに明るい識者たちからは運の産物であり、翌年以降成績は下降すると見られていた。結果的に、故障にも悩まされたが松坂は2008年に近い成績すら残すことはかなわなかった。こういったことがセイバーで読み取ることができ、より正確にその選手の実力がどれほどのものなのかを読み取ることができる。それがセイバーメトリクスである。

ここまで非常にセイバーを持ち上げる内容を書いてきたが、最後に一つ注意点を書いておかねばなるまい。非常に魅力的に見えるセイバーも、人間がプレーする野球の前では無力な時がある。だからこそ野球は面白いのだが、セイバーを毛嫌いするのももったいないし、セイバーを信奉しすぎるのも考え物だ。両方をハイブリッドして野球に接すれば、現代野球を最大限楽しむことができるのではないだろうか、というのが私がセイバーに対して持っている意見だ。

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