イチローは先発で使われるべきなのか?


イチローのメジャー3000本安打まで残り2本と、偉業達成の瞬間が刻一刻と近づいてきている。現時点で残り2本と、今日明日にでも達成されそうなのだが、日本国内ではどうしてイチローをもっと頻繁に先発出場させないのかという一部不満の声も上がっている。確かにイチローは今季好調で、なおかつ新しいプレースタイルも高評価だ。3000安打達成を引き延ばすことで観客動員数や注目度の増加をマーリンズは狙っているのではないかと思われるのももっともだ。そのあたりは実際どうなのか、イチローの今の役割が正当なのかを考えてみる。

①マーリンズの他の外野手と比較すると?

ジャンカルロ・スタントン(26)
91試合 打率.243 22本塁打 60打点 出塁率.332 OPS.824 0盗塁

マルセル・オズーナ(25)
100試合 打率.298 19本塁打 56打点 出塁率.351 OPS.871 0盗塁

クリスチャン・イェリッチ(24)
98試合 打率.320 10本塁打 57打点 出塁率.397 OPS.886 4盗塁

イチロー(42)
88試合 打率.325 0本塁打 12打点 出塁率.397 OPS.779 9盗塁

上記はイチローを含めたマーリンズの主力外野手4人の成績だ。実はマーリンズの外野陣はリーグでも屈指の陣容で、若さも兼ね備えた将来性もある非常に強力なものだ。イチローと同じライトを守るスタントンは最高クラスのパワーを備えた長距離砲。オズーナは今季ブレイクしており、イェリッチは走攻守に優れたエリート選手だ。一時はスタントンが絶不調のため穴となっていたが、7月に入ってからは調子を取り戻しつつある。スタントンとイェリッチは長期契約も交わしており、今も、そしてこれからもチームを支える彼らを差し置いてイチローを起用することは難しい。そのため、彼らが極度の不振、あるいは休養の際にイチローを先発させるという起用は間違いではないだろう。

 

②イチローの好調はこの起用法だからこそ?

今季のイチローは、プレースタイルに大幅な変更を加えている。セイバーメトリクス的にも高評価のスタイルだが、好調なのはそれだけが理由ではないだろう。当然本人としては毎試合先発出場したいところだろうが、年齢を考えるとある程度休ませながらの出場となることで好調を維持できていると私は考えている。イチローを一般的なメジャーリーガーの基準に当てはめるのは愚かなことかもしれないが、42歳という年齢は軽視していいものではないだろう。

 

③今のイチローは実は不調?

イチローの好調報道と記録であまり注目されていないが、夏場に入ってからのイチローは好調とは言い難い。最も好調だった6月は打率.368と非常にいい数字だったのだが7月は打率.256まで落としている。今季本塁打は0本と長打には期待できないことを考えると高打率を維持できないと使いづらくなのは当然だ。

 

④興行面を考えての起用?

不人気チームのマーリンズは当然イチローのマイルストーン達成をなんとかして興行に結び付けたいはずだ。そのため、イチローの出場機会がある程度ビジネス的にコントロールされている可能性はあるだろう。これはもう仕方のないことだが、チームやイチローの状態を考えればそれほど不当な処置には思えない。

 

以上の4点から、イチローの現状の起用法はかなり理にかなっているのではないかと私は考えている。イチローの存在は興行的にというだけではなく戦力的にも非常に重要だ。プレーオフを狙うために補強に余念がないマーリンズにとって、3000安打達成後も重要な戦力になることは間違いないだろう。唯一不安な点はイチロー自身の調子が落ちていること。3000安打というマイルストーンが近づいていることに対する精神的なものなのか、あるいは夏場で体力が落ちているのかはわからないが、記録達成後は是非とものびのびプレーしプレーオフを狙って欲しいところだ。

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