2016年前半戦の日本人選手を採点


2016年シーズンも前半戦が終了したということで、日本人選手の活躍ぶりを振り返り、それぞれの出来をA〜Eの5段階評価で採点してみたいと思う。また、今回は成績から見た評価に加え、その成績が契約内容と比較した場合の費用対効果についての評価も行う。なお、今回は川崎宗則は除いているのであしからず。

イチロー(42) – マーリンズ  成績評価 B 費用対効果 A
打率.335 0本塁打 12打点 出塁率.412 OPS.802 7盗塁

42歳にして新たな境地に達したイチロー。第4の外野手であり、レギュラーとしての出場機会が少ないのでA評価は避けたが、打席の内容は非常にハイレベル。
昨季は初めてWARがマイナスになるなど昨今は年相応の衰えに苦しんでいたのだが、今季は初めて四球率が10%を超えるなど打撃スタイルを一新してしっかりとボールを見ていくようになった。流石に長打は減っているが、第4の外野手にしておくのがもったいないほどの活躍ぶりで、年俸が200万ドルということを考えるとコストパフォーマンスも高い。レギュラー外野陣が若く実力のある選手ばかりのマーリンズでなければレギュラーでもプレーできるかもしれない。もっとも、この好成績は適度に休みがあるからこそ維持できているものなのかもしれないが。日米通算安打数でピート・ローズの数字をこえ、今度はメジャー3000安打まであと10本に迫っている。イチローの偉大なマイルストーン達成を心待ちにしたい。

 

青木宣親(34) – マリナーズ  成績評価 D 費用対効果 D
打率.245 1本塁打 11打点 出塁率.323 OPS.636 4盗塁

数少ない野手の日本人メジャーリーガーだが、シアトルでプレーする今季は非常に苦しんでいる。中々調子が上がってこず、6月にマイナー落ちしたまま未だメジャー昇格できていない。特に左投手相手では打率が2割を切っているなど、例年にないスランプを経験している。加齢による衰えなのか、はたまた過去の死球による後遺症なのか判断がつかないが、550万ドルというレギュラークラスの年俸を考えるともう少しやってもらいたいところだ。

 

田中将大(27) – ヤンキース  成績評価 B 費用対効果 B
6勝2敗 防御率3.23 117.0回 93奪三振 22四球 10被本塁打 WHIP1.11 FIP3.31

ヤンキースのエースとして立派に仕事を果たしており、弱点だった被本塁打の多さも今季は改善されている。勝ち星や奪三振数は物足りないが、投球回数は悪くない。ただし例年に比べると、田中の持ち味の一つであるQS率が落ちており、今季は安定感をやや欠いている印象がある。このあたりは後半戦の課題になるだろう。全体的に今季ここまでの投球は優秀なのだが、2200万ドルというサイ・ヤング賞投手級の年俸を考えると、いまひとつ物足りない感じはする。田中は過去2年間規定投球回に到達したことがないため、とにかく今季は後半戦を故障せずに終えて200回に到達してほしいところだ。

 

前田健太(28) – ドジャース  成績評価 A 費用対効果 A
8勝6敗 防御率2.95 103.2回 107奪三振 31四球 10被本塁打 WHIP1.09 FIP3.41

移籍一年目の今季、デビュー戦で本塁打を打つという打者としての離れ業をやってのけた前田は前半戦を上々の出来で終えたと言っていいだろう。出来高の大きな長期契約を結び、ドジャースは今頃素晴らしい契約を結べたことに大喜びしているに違いない。2番手投手として優秀な活躍ぶりで特にケチをつけるところは見当たらない、と言いたいところだが、あまり安定感がないのは少々気になる。QS率は60%を切っており、1失点以下で抑える試合が多い反面4失点以上あるいは6回を投げきれない試合が少なくない。18試合中100球を越えたのが5試合だけと、一年目ということでチームから丁寧に扱われているためあまりイニングを稼げないということもあるが、悪い時にもQSでまとめられるようになれば言うことなしだ。ちなみに日本時代と比べると奪三振が増えた一方で四球率や被本塁打率は悪化している。後半戦は故障だけは心配だ。

 

岩隈久志(35) – マリナーズ  成績評価 C 費用対効果 C
9勝6敗 防御率4.25 114.1回 83奪三振 27四球 18被本塁打 WHIP1.34 FIP4.56

田中や前田の影に隠れてすっかり地味になっているが、それもそのはず今季はあまりいいパフォーマンスとは言えない。今季無失点に抑えた試合はなく、被本塁打がかなり多い。2,3番手投手級の実力だったが今は4番手級のイニングイーターと言ったところ。本塁打を2,3本一気に打たれる試合が多いので、後半戦はそのあたりの改善を願いたいが、やはりこの悪化は年齢によるものか。年俸は1200万ドルと3番手級なので、なんとか防御率3点代まで戻してもらいたいところ。

 

ダルビッシュ有(29) – レンジャーズ  成績評価 E 費用対効果 E
2勝0敗 防御率2.87 15.2回 19奪三振 6四球 1被本塁打 WHIP1.15 FIP2.73

TJ手術の長期に渡りリハビリを経て今季ようやく復帰。キャリア最速の98mphを叩き出すなど完全復活をアピールしたが登板は3度で再びDL入り。現在はマイナーでリハビリ登板をしており、オールスター明けには再復帰する予定だ。年俸は1000万ドルだが、年俸分の働きをするためには後半戦はフルで登板しなければならないだろう。今季は契約最終年で来季は球団側がオプションを持っている。後半戦再びDL入りするようなことがあれば来季のオプション更新については雲行きが怪しくなってくるだろう。

 

上原浩治(41) – レッドソックス  成績評価 E 費用対効果 E
4セーブ 防御率4.81 33.2回 48奪三振 9四球 8被本塁打 WHIP1.10 FIP4.30

一時期は世界最高のクローザーだったが、今季は並のリリーフ投手のレベルまで悪化。防御率ほど投球内容は悪くないのだが、被本塁打が多すぎるのがリリーフとしては致命的。今季はスプリッターを打たれることが多いのが心配だ。年俸は900万ドルとリリーフとしてはかなり高額で、高齢なのもあってこのままでは来季の契約先が見つからない可能性もある。

 

田澤純一(30) – レッドソックス  成績評価 C 費用対効果 B
14ホールド 防御率3.62 32.1回 37奪三振 8四球 5被本塁打 WHIP1.05 FIP3.73

まさに可も無く不可も無くという活躍ぶり。リリーフとしてはまずまずだが大事な場面を任せるのは少し心配という投手だ。320万ドルという年俸を考えると悪くはない。

[adsense]


あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です