2016年前半戦にブレイクした選手たち<投手編>


2016年シーズンの前半が終わり、もう少しでオールスターということで、今季前半戦にブレイクした選手を紹介する。これまであまり実績がない、あるいはまだデビューしてまもない選手ばかりだが、彼らが後半戦も活躍すればスターの仲間入りをすることになる。そんな未来のスターを、今回は投手から紹介していく。

 

スティーブン・ライト(31) – レッドソックス
9勝5敗 防御率2.42 108.0回 87奪三振 42四球 6被本塁打 WHIP1.19 FIP3.61

2016年のレッドソックスにおいて、先発ローテーションを担う中核がこの男になると予想した人はほとんどいなかったはずだ。本来エースとして活躍するはずだったデビッド・プライスの代わりにエース級の働きしているライトは、31歳と非常に遅咲きだ。競争の厳しいMLBにおいて、ライトのような実績のない高齢選手が活躍するのにはもちろん理由がある。彼はナックルボーラーなのだ。
レッドソックスのナックルボーラーといえばウェイクフィールドが有名だが、数少ないナックルボーラーがまたレッドソックスで台頭してきたわけだ。ディッキーに近い速いナックルを8割近い割合で投げ込むが、制球には少々苦労しており今の好成績は出来すぎと言えるかもしれない。後半戦は前半戦同様の活躍をするのは難しいだろう。

 

ドリュー・ポメランツ(27) – パドレス
7勝7敗 防御率2.65 95.0回 109奪三振 39四球 8被本塁打 WHIP1.09 FIP3.19

期待された才能がようやく花開いたといったところだろうか。2010年に全体5位指名を受けたポメランツは数年後のエースになるはずの投手だった。インディアンスに指名されたがすぐにトレードでロッキーズへ。メジャーデビューは果たしたが投手には厳しいクアーズ・フィールドで数年間苦しんだ。アスレチックスへ移籍後はリリーフとして好成績を残しており、最後にたどり着いたパドレスでようやく先発として活躍できたというわけだ。
制球力には難があるが4割近い割合で投げるナックルカーブを武器に奪三振力は高い。本拠地が投手に有利なペトコ・パークだが、ホームとアウェイどちらでも好成績を残しているのは評価できる。もう少し四球を減らせば長いイニングを投げることができるだろうが、まだそこまで求めるのは酷か。ここまで大きな波もなくきており後半戦もパドレスの新エースとして期待できるのではないだろうか。

 

アレックス・コロメ(27) – レイズ
19セーブ 防御率1.76 30.2回 38奪三振 11四球 2被本塁打 WHIP1.11 FIP2.71

昨季主にリリーフとしてメジャーに定着し、今季からはクローザーを任されるようになった。パワーピッチャーであり、投球のほとんどが速球と速いスライダーが占めている。パワーピッチャーの例に漏れず奪三振力は高く制球は良くはない。ここまでは運に恵まれていた部分もあるが、この先もクローザーとしてやっていけるだけの力はあるだろう。クローザー1年目で19度のセーブ機会全てで成功しているあたり、メンタルはクローザー向きなのかもしれない。現在15日のDL入りしているが、それほど長引かず帰ってこれる予定だ。

 

オ・スンファン(33) – カージナルス
1セーブ 防御率1.54 41.0回 55奪三振 11四球 1被本塁打 WHIP0.85 FIP1.60

日本のファンにはおなじみの韓国のレジェンド。阪神での2年間を経てMLB入りしたが、1年目から見事な活躍ぶりで、不調のロゼンタールに代わってクローザーにまで昇格した。平均92mph前後の速球とスライダーを主に駆使し、メジャーの打者を手玉に取っている。
ただ抑えているだけはなく投球内容も優れており、クローザーとしては理想的な数字だ。前半戦はセットアッパーとしてだったが、このままの活躍が続けば後半戦はクローザーとしてもしっかり結果を残してくれそうだが、メジャー1年目にしてはハイペースで投げているのが気がかり。

 

ノア・シンダーガード(23) – メッツ
8勝3敗 防御率2.49 94.0回 115奪三振 15四球 5被本塁打 WHIP1.06 FIP1.92

このレベルのプロスペクトをここに出すのも少しおかしい気はするが、あまりにも素晴らしい活躍ぶりなので紹介したい。昨季デビュー1年目ながら素晴らしい成績を残して迎えた今季は、2年目のジンクスどころか期待を上回るような活躍ぶりで躍動している。1年目の昨季は被本塁打の多さだけが目に付いたが今季はそこも改善してきている。
彼の凄さを一言で表現するなら制球力だ。ただ100mphの速球を投げ込むだけの投手ならマイナーにもいるが、シンダーガードはそこにメジャーレベルの制球力も兼ね備えている。制球力のあるパワーピッチャーほど厄介なものはない。先発投手ながら今季の平均球速はなんと98mphと、リリーフでも滅多にいないレベルの球速を先発で維持しているのだ。この弱点のない若き投手に怖いのは怪我だけ。後半戦ももちろん快投の連発でメッツのエースとして君臨してくれるはずだ。

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