前田健太 契約内容と評価


ドジャースと合意した前田健太の契約について、まだ全ては明らかになっていないものの少しずつ内容がわかってきた。契約期間は8年と長期で、総額は2500万ドル。年平均で換算すれば約300万ドル程度と、近年の日本人投手の評価を考えるとかなり低い。さらに8年という長期をこの金額で囲い込まれたということを考えると買い叩かれた印象が強くなる。しかしもちろん前田側もこれで納得したわけはなく、出来高は年あたり最大1000~1200万ドル程度ついているようだ。

出来高がついているとは言え、前田が毎年ハイパフォーマンスを維持しても1500万程度というのはやはり高くはない。そこで重要になってくるのは、オプトアウト条項があるかどうかではないだろうか。最も興味を示していたと言われるダイヤモンドバックスの撤退なども影響して、前田側としてはある程度で妥協せざるをえなかったのかもしれないが、オプトアウト条項があればまだ価値の高いうちにFAになり高額契約を結び直すことも可能だ。例えば4年目に契約破棄できれば、まだ31歳と若いうちにFA市場に出て、その際に2番手クラスの成績を残せると評価されていれば5年1億ドル近い契約をとることもそれほど難くはない。そのあたりは今後明らかになってくるだろうが、グレインキーや先日ドジャースと契約したカズミアーにもついていたオプトアウト条項の有無に是非注目したい。

それでは、実際のところ前田はMLB各所からどのように評価されているのだろうか。今回ドジャースは前田に対して、ポスティングフィーを含めて最低でも8年4500万ドルという価値を見出した。年平均600万ドルに満たない金額は、先発として今のMLBでは4,5番手レベルだ。現地のMLB関連記事に掲載された識者は以下のように述べている。

”前田の体格はMLBの先発投手の基準を大きく下回っており、昨季メジャーで投げた投手の中で彼ほど体重の少ない選手は数人しかいない。日本では彼は非常に耐久力に優れていたが、それは6人制ローテーションが定着している日本でのこと。悪い投手ではないと思うが、近年の日本人投手田中将大やダルビッシュ有のような活躍ができるとは思わない”

また彼の投球術についてはこう評価されている。

”87~93mphの彼の速球は、高い角度から投げおろすことはできないものの悪くはない。優れたアスリートで、正確なコマンドを有している。絶対的な変化球はないものの、平均以上のスライダーを持ちカーブやチェンジアップをそこに織り混ぜる”

前田はMLBでは4番手レベルの投手だという評価が大勢を占めており、その要因としては上記の”体格的問題”、”絶対的武器の欠如”、”中4日ローテーションへの不安”などが挙げられている。実際これは現時点では間違ってはいない評価だろう。ただ、体格以外は克服する可能性は低くはない。日本において強力な武器だったスライダーはMLBでも十分にウィニングショットとして通用するだろうし、黒田のように環境に適応することができれば故障しないイニングイーターとして高く評価されるだろう。そういった点から、前田は2番手になるポテンシャルも秘めた4番手投手だと私は考えている。確かにダルビッシュや田中と同等の活躍は難しいだろうが、投手にとっては特に有難いドジャースという環境は前田をMLBの好投手へと育て上げてくれるかもしれない。

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