2016年 注目野手10選


大物の移籍が大方終了し、ある程度各チームの来季の陣容も固まったところで、今季注目すべき野手を10人紹介したいと思う。いずれもチームの行方を左右するかもしれない選手たちだ。

10. アルバート・プホルス(エンジェルス)

MLB最高の野手の一人マイク・トラウトを擁しながらもチームは思ったように勝てないエンジェルス。オフには最高級の守備を誇るショートのシモンズ、こちらも守備自慢のエスコバーらを獲得したが、どこか迫力不足感は否めない。そこでトラウトとともに打線の軸となることを義務付けられているのが昨季40本塁打を放った主砲のプホルスだ。36歳という年齢は明らかに下り坂で、OPSも過去3年連続で0.8未満と全盛期の姿を見ることはもうできそうもない。その最大の原因は選球眼の低下にあるだろうが、実は昨季のBABIPは.217とMLB全体で見ても最低クラスの水準だった。40本塁打を打てるパワーを来季も維持できるとすれば、実は打率には大いに向上の余地があるのだ。少なくとも一昨年の打率.270前後にまでは戻すことができるのではないだろうか。打率.270で30本塁打以上打てるのであれば立派な主軸打者であり、プホルスの活躍ぶりがエンジェルスの順位に大きな影響を与えるのは間違いない。

9. ジョーイ・ボットー(レッズ)

チームとともにやや影の薄いボットーだが、昨季後半戦はなんと出塁率5割を超えるなど大活躍だった。チーム事情から勝負を避けられ気味になることも多いが、昨季後半戦の活躍ぶりに近いものをシーズン通して出せれば、MVP争いの最有力候補になることは間違いない。ネックは得点圏で勝負を避けられて打点などが伸びないことだが、打率3割 出塁率4割はほぼ間違いなくクリアしてくるだろう。

8. ミゲル・サノー(ツインズ)

将来の本塁打王として期待され続けた若手野手が昨季ついにデビュー。80試合で18本塁打は上々だが、同時に119三振を喫しているのはご愛嬌か。パワーは間違いないが、シーズンを通してプレイすれば打率などは昨季より低下するだろう。現時点では打率.240 30本塁打が今季の現実的なラインだろう。今季どれだけやれるかで、将来像が決まってくるはず。今季この成績を残せるなら数年後には毎年本塁打王争いをするようなスラッガーに成長しているにちがいない。

7. バイロン・バクストン(ツインズ)

続けてツインズの選手になるが、こちらは今季の新人王の有力候補バクストンだ。ネクストトラウトとも言われる走攻守揃った逸材だが、怪我もあって当初の予想よりは伸び悩んでいる印象だ。それでも今季の新人王候補の中では最も才能あふれた選手であり、フルシーズン戦うであろう今季はとりあえずリードオフマンとして及第点な成績を期待したい。そういう活躍ができればおのずと新人王も獲得できるだろう。

6. アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)

高齢化が進むヤンキースは、若いカストロを補強したとは言え、長打力に関してはベテランに頼りきりだ。中でも今季40歳のA・ロッドにも頼らなくてはならないというのが現状。出場停止明けの昨季は意外な活躍ぶりでなんと33本塁打を記録したが、後半戦は打率.216と明らかにスタミナ切れをおこしていた。30本塁打できるだけのパワーはまだあるということで、通算700本塁打を今季中に達成する確率は低くないが、今季はどれだけ最後まで踏ん張れるのかに注目したい。

5. カルロス・コレア(アストロズ)

昨季の新人王コレアは第二のデレク・ジーターになれる選手だ。存在感・人気でジーターを上回ることはないだろうが、選手としてはジーター以上になれる可能性を秘めている。2年目のジンクスなどというものにひっかかりさえしなければ、今季は25本塁打 20盗塁も見えてくるだろう。これはショートとしては驚異的な攻撃力であり、ハンリー・ラミレス、トロイ・トゥロウィツキー級だ。今季成績を落とすようならそれまで。向上させるようなら彼は今後10年に渡ってリーグ最高のショートとして君臨することになるはずだ。偉大な選手の2年目には大いに期待したい。

4. ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)

信じられるだろうか?今季26歳のシーズンを迎えるスタントンは本塁打王をまだ一度しか獲得していないのだ。あのスタントンが、である。原因ははっきりしている。故障の多さだ。大きな怪我なくシーズンを終えたことがほとんどなく、MLB史に残る超大型契約を結び注目された昨季もシーズン途中に離脱してしまった。そのため控えのはずのイチローがなんと150試合以上も出場してしまったわけだが、イチローの3000本安打に期待するファンにはいいことでもマーリンズとしては頭を悩ませる事態だ。今季こそはスタントンが健康なシーズンを過ごさなくてはならない。怪我さえなければスタントンは必ず40本塁打するだろう。あるいは50本を打ってもおかしくない。全盛期のライアン・ハワードのような規格外の成績をそろそろナ・リーグでも見たいものだ。

3. ブライス・ハーパー(ナショナルズ)

今季のナ・リーグで注目度が最も高いのは当然MVPを獲得したハーパーだろう。史上最高の素材がついに花開いたわけだからこの先いったいどんな活躍を見せてくれるのだろうかと期待に胸を躍らせているファンは多いはずだ。私ももちろんその一人。昨季のハーパーはBABIPこそやや高かったもののその活躍ぶりは文句のつけようのないものだった。なによりもこれでまだ23歳というのがおそろしい。今季は3割30本100打点を基本線としてどれだけ上積みできるか。今季は新生ハーパーの2年目として、これまで以上に注目していかなければなるまい。

2. クリス・ブライアント(カブス)

昨季一躍人気選手になったブライアント。チームも躍進し自身は新人王と順風満帆だが、実は昨季の成績からその粗さが見て取れる。リーグワーストだった199三振という数字に加え、BABIPは.378と運にも恵まれた感は拭えない。この粗さを改善できるかどうかで、今後ブライアンとがどういう選手になっていくのかが見えてくるだろう。粗さを残したままスラッガーとしてやっていくのならクリス・デイビスのような200三振しても40本塁打するような強打者になるかもしれないし、打席でのアプローチを変えて確実性を重視していくなら同僚のアンソニー・リゾーなどは理想的なタイプかもしれない。個人的には前者のタイプのような気がするが、今季は2年目のジンクスにははまらず30本塁打を目指したいところ。カブスは過去に新人王ジオバニー・ソトを擁していたが、結局彼は数年の活躍で終わってしまった。ブライアントはその将来性・人気ともにカブスの未来を担う選手だけに、2年目に崩れるというケースだけは避けたい。彼の今季の活躍ぶりがカブスの未来を象徴すると言っても過言ではないだろう。

1. コリー・シーガー(ドジャース)

21歳のコリーはマリナーズに所属するカイル・シーガーの弟だ。カイルも好選手だがコリーの素質は兄以上。昨季はわずか27試合の出場だったがその活躍ぶりはあまりにも鮮烈だった。MLB.comが毎年発表しているプロスペクトランキングではバクストンを押しのけて全体1位を獲得した。今季はのシーガーは、昨季のコレア並み、あるいはそれ以上の活躍ぶりを期待していいだろう。コレアにア・リーグ最高のショートになるポテンシャルがあるとすれば、シーガーにはナ・リーグ最高のショートになるポテンシャルがある。未来のスーパースターに是非とも注目してほしい。

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